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僕がコミュニケーション術を発信する理由

「情けなくて自分が嫌い。」

・人と目を合わせられない。
・初対面では緊張して話せない。
・顔色ばかり気にして、言いたいことが言えない。
・エレベーターで人と鉢合わせたくないから階段を使う。
・店員さんに声を掛けられない。

自分のコミュニケーション能力の、低さを表すエピソードを、挙げればキリがない。

そんなコミュ力底辺、自己肯定感の低い僕が、
コミュニケーションを武器に、仕事をする日がやってくるとは・・・

Contents

芽生えた劣等感

僕が小学校1年のときだった。
幼い頃、近所でよく遊んでいた年上の友達の影響で野球を始めた。

野球そのものは、チームの中では極端にうまい方ではなかったが、それなりに楽しくやれていた。
劣等感を感じたのは、野球に関してではなかった。

人見知りな性格によるコミュニケーション能力の低さの方だった。

チームには活発でやんちゃな子で外交的な子が多かった。
試合後だったり、他チームとの合同練習後には、すぐに仲良くなるのが当たり前。

一方で、僕は「仲良くなりたい・・」そう思いながらも、結局話しかけられず。
「別にわざわざ友達作る必要ないじゃん」と思うかもしれないが、
当時の僕にとっては、チームメイトのように他チームに友達がいるというのが理想だった。

自分の性格を恥じ、憎んだ。

孤独と羞恥心

幼少期から人見知りが激しく、自己肯定感が低かったが、
最も辛いと感じたのは、大学生のときだった。

というのも、小、中、高校では、定められた人数のクラスに所属するし、部活動を行っていれば、
同じ人と接する機会が増える。半自動的にある程度話すことはできる。

でも、大学は違った。

授業は大人数クラスが多く、 打ち解けるなんてことはもってのほか。
周りを見渡せば、サークル活動で知り合ったであろう男女が、同じジャージを羽織って楽しそうにしている。

教室、食堂、カフェテリア、自習室、どこに行っても同じ光景。

別に周りの人達は、一人でいる僕に対して何かを思っているわけではないことはわかっているが、
どこか恥ずかしいという感情に襲われる。

コミュ力の低さはアルバイト先でも。

「お前、後輩から怖がられてるよ」

大学4年間、飲食のアルバイトをしていた。
大学生のアルバイトが多いところで働いていたが、もちろん初対面の人に対しては、上手く話しかけられない。
話さない分、黙々と仕事をするしかなかった。

あまり話さず、仕事をテキパキとやっている姿を見て、いつしか後輩からは”怖い人”というレッテルを貼られていた。
真面目にやってるだけなのに。

他にも、
・休憩室で人と会うのが気まずいので、鉢合わせないように気を遣う。
・急に外せない予定が入っても、シフトの交代を頼めない。
・仕事を頼めず、自分で抱え込むので、一人だけ遅くなる。

すごく生きづらい。

トンネルの先

孤独な大学生活を4年間過ごして、就職をした。

就職先は、社員700名のメーカー。
配属された部署は、総務人事だった。

総務人事と言えば、人と関わる仕事。
「なんでわざわざ僕が総務人事なのか・・」
絶対自分に向いていないという大きな不安を抱えていたが、
まさかこの仕事との出会いが人生を変えることになるとは・・。

総務人事のとして、採用・労務管理・福祉といった業務を担当することになった。
採用では、就職活動を行う学生、
労務管理では、役員や各部署の管理職、
福祉では、全社員とコミュニケーションを取る必要があった。
部署の人数が少なかったこともあり、多くの学生や社員の対応をすることになった。

不安は的中した。

会社説明会では「学生が話しやすい話題を提供しないと・・」と考えすぎて沈黙。
社内では、「今話しかけたら迷惑かな?」と考えすぎて話せない。

神経をすり減らしていた。

「辞めたい」

朝起きてから、家に帰るまでその言葉を心の中で何度唱えたことか。

「こんな性格じゃなければ、もっと楽に、前向きに生きられたのに」

精神的にギリギリにまでなっていたときだった。

「お前は、よく人のことが見えてるよね」

直属の上司である人事部長から言われた一言だった。

人事部長とはよく話をしていて、自分の同期や若手の社員たちの”人柄”について、
同じ若手社員からの目線で見て、感じたことを共有していた。

その情報が的確で、部長が社員のことを把握する上で、貴重な材料になっていたようだった。

自分でも気づいていなかった。

マイナス面だと思っていた”相手のことを気にしすぎる”性格が、実は強みでもあったこと。

トンネルの先が見えたような気がした。

動き出した時計の針

そこから僕は、人事として、コミュニケーションを取る場面をたくさん経験した。

苦手ながらも、とにかく場数を踏んだ。
社員も学生もお客さんともたくさんコミュニケーションを取った。

もちろん強みである”相手を見る”ことを意識して。
相手をよく見ることで、
・どんな話題が盛り上がるか
・どういう反応をすれば良いか
相手との距離感の取り方がわかるようになった。

それからというもの、生まれ変わったようにうまく話せるようになった。

コミュ力が上がり、実際にどういうことが起こったか?

・1ヶ月半研修でお世話になった某大手メーカーから声が掛かる。
・新卒2年目で採用グループのリーダーに任命される。
・聴講者100名規模のセミナーを実施。
・異業種への転職半年でプロジェクトリーダーに任命される。

話すということが武器になり、時計の針が動き出した。

確固たる自信に

新卒から人事として勤めた会社を退職した。

転職先では、全くの異業種となる接客業。
新しい環境、全く異なるお客さんとコミュニケーションを取ることになった。

でも、やることは同じだった。
前職で身に着けたコミュニケーション術を意識しながら仕事をした。

効果は抜群。

社内での人間関係、お客さんとも良好な関係を築くことができた。
もちろん性格は人見知りのまま。

環境、人を問わず打ち解けることができるということが確認できた。
もう話すということに恐れはなくなった。

僕ができること

人見知りで、人の顔色を気にしすぎる自己肯定感の低い男が、
自他共に認めるほどコミュニケーションうまく取れるようになった。

話せなかったときは、本当に辛く、このまま暗い顔をしながら生きていくのかと思う日々だった。
生きることに向いてないのではないかとも思った。

でも、そんなことはもう過去の話。

今は、どんな環境でも自信を持って仕事ができる。

あるとき、そんな自分の経験を活かせないかと考えるようになった。

世間では、コミュニケーション本が売れ続けている。
他にもコミュニケーションを教えるスクールやクラウドワークスで個別セミナーも存在する。

つまり、コミュニケーションに悩んでいる人は多いということ。
かつての僕がそうだったように。

進むべき道

「コミュニケーション術を共有して、誰かに貢献しよう」と考えを巡らせているときに、偶然の再会が訪れた。

中高の同級生だった友人に、街でバッタリ会った。
十数年ぶりの再会で、驚きながら少し立ち話をした。

彼は、父親が税理士事務所を経営していて、本人もそこで税理士として働いていた。
僕は冗談交じりで「税理士なんてものすごく儲かるんでしょ?」と旧友に尋ねた。

「結局は営業ができないと仕事なんてないよ。コミュニケーションに悩んでる税理士は多いし。」
意外な回答に少し驚いた。

ただ、それと同時に自分の勤めている会社が、お世話になっている税理士さんを思い浮かべた。
その税理士さんもお世辞にはコミュニケーション能力が高いとは言えない感じだった。

「士業をしていて、コミュニケーションに悩む人に貢献したい」

コミュニケーション術を発信する

ここまで書いてきた内容が、ほぼ結論になる。

コミュニケーションで悩むという、自分と同じような辛い思いはしてほしくない。
少しでも仕事に前向きに、自分に自信を持てるようになってほしい。

そんな思いからこのブログでコミュニケーション術を発信していこうと決めた。

おしゃべりにならなくても、外交的にならなくてもいい。
あなたの個性に合わせたコミュニケーション術を身に着けてほしい。

僕が提供できる知識や経験はここで全て出していく。

今が一歩踏み出すとき。生まれ変わろう。

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